2012.06.24
名前は呼ばれるもの
みなさまこんにちは。
男性のホットパンツには断固反対の姿勢を貫きます。
みやぼです。
…さて。
僕は、近ごろますます肩身のせまい愛煙家のひとりで
値段が一箱千円になってもたぶん止める気にはならないのですが、
そろそろ向こうに四十が見える年齢になってくると
ときどき、体のことが心配になったりはします。
で、いつも吸っているハイライトメンソールの
「軽いやつ」が発売されたのを知って
それにかえようかな…などと思っていたのですが
コンビニで見つけたそのタバコの名前が
「ハイライト『イナズマ』メンソール」でした。
「ハイライト『イナズマ』メンソールひとつ」。
コンビニのレジでそう言う自分を想像して
この恥ずかしさは僕にはちょっとハードルが高いので
変えるの、やめました。
ま、それだけと言えばそれだけの話なんですけど。
僕も、ちょくちょくネーミングのお仕事をいただきます。
会社や店舗だったり、商品やサービスだったり、
名前をつける対象はいろいろです。
ネーミングを考えるときは、
「その中身や特長を表現すること」とか
「他の似たものと差別化すること」とか
「意味やイメージが似つかわしいこと」とかを
考えるわけですが、うんうん唸りながら
あれこれ何案も書いていると
「名前は声に出して呼ばれるものだ」という
当たり前のことを忘れてしまいそうになります。
それがどんなに優れた商品やサービスであっても
音声として流通しにくい名前をつけられたことで
失敗してしまうことがあるかもしれない。
そう考えると、名付け親の責任は重大です。
名前がまだないもの=新しいものを
世に出そうと考えている人はみんな
「挑戦しようとしている人」なわけで
自分がつけた名前がその挑戦の足を引っ張ることが
あっちゃダメだよなあ、と思います。
もちろん、僕の小心なんて知ったことではなく
イナズマメンソールは成功するのかもしれないですけどね。
名前は、何度も呼んでいるうちに慣れる、
「勝てば官軍」みたいところもありますし。