こんにちは
先日、岐阜県の奥飛騨へ行ってきました。
といっても、温泉旅行ではなく、ただなんとなくぶらぶらと。
そんなユルイお出かけで行ったところの一つが、福地温泉の青だるです。
青だるとは、福地温泉上流にある大岩・福地壁から滴り落ちる水が
冬の寒さによって凍ってできる青い氷の柱のことで、
普段は踏み入れる事の難しい山奥にあるのを、温泉街に表現しています。
ここだけ氷の世界だー!ナルニア?!
でも、青くライトアップされてるわけじゃないのに
なんでこんなに、青く光って見えるんだろ?
氷が青く光る理由を、海洋学者のアンディーは、こう言ってます。
「雪の粒子の間には、空気がたくさんあって
光がまばらにはね返ってくる。だから雪は白く見える。
一方、氷の粒子の間にはほとんど空気が入っていない。
だから、氷は光の中でも波長の短い青色しか通さない。
波長の長い赤色は氷の粒子に吸収されてしまうんだよね。
青色が深ければ深いほど、氷に含まれている空気は少ないということ。」
へえー。
自然ってやっぱりおもしろい!
青色だからこそ、さらに神秘的に見えるし!
赤かったら、幻想的な光の世界に見えなーい!
そして、この「青だる」を新しい観光スポットとして
作り出した方は、元猟師さんだそうです。
猟に出かけたときに偶然見かけた驚きの風景がきっかけで
最初は、一人で巨大なつららづくりを始めて
失敗をくりかえしながら、3年目にやっと成功したそうです。
今では、冬の寒さを生かした雪の彫刻や
冬の自然が造り出した造形を見て楽しむイベントが
奥飛騨全域で開かれるようになったそうです。
この方の、熱意に感動しながら
氷点下で凍えてしまった体を
温泉に浸かって、温めて帰りました。