2011.02.16
2.14 《橋本篇》
小学校の高学年位から、娘がバレンタインに
「友チョコ」を交換するようになった。
僕らの時代では、そんなの信じられないことだったけど
今では当たり前らしい。
で、昨年ぐらいからチョコを手作りするようになって
彼女にとっては、前日とかは大仕事だったりする。
そんな娘を横目で見ながら、
気にしてないようで気になったりするのが
「俺、もらえるんかな?…」ってこと。
たぶん、年頃の娘を持つ父親なら、そう思うに違いない、
と思ったりするんですが、そんなことないですかね?
あいにく、この連休は、仕事してたりしたんで、
そんなに娘との接触は少なかったんだけど、
前日の日曜日、仕事から帰ったら、キッチンが娘のチョコ作りの
追い込み作業でムタムタになってた。
と、傍らに「あげる人リスト」なるものが置いてあって、
たぶん友達であろう子たちの愛称が書いてあった。
この中に「男子」はいないであろうことを祈りつつ、見てると
さすがに「お父さん」とも書いてない。
ま、そーやろね… フツー書かんわな… と、
自分を慰めながら、見てみない振りをした。
そーいえば、昨年のバレンタインは
友チョコの失敗作の崩れたカケラみたいなのを
「これ、お父さんの。」ってもらったなぁ…
ちょっと、複雑な感じだったのを覚えている。
夜、家族でおフロに行こうってことになって、
家を出る時に、娘から指摘があって、
「お父さん、事務所側のカギかけた?」
「あぁ、どうやったかな…、晴、見てみて。」
「閉まってないしィ~、ったく!」
ってなやり取りがあった後、
「も~、今度こんなことやったら来年からバレンタイン無いよ!」
ってグッサーーーーッとくる言葉。
(こいつ、どんどんかみさんに似てきてる…)
でも、その瞬間、心のどこかで「あ、俺もらえるんや」
とちょっとホッとして、ちょっとうれしかったりして。
なんか違う意味の「おのろけ」みたいになってきたけど…
家に戻ってからも彼女の追い込み作業は続き、
もう11時近くぐらいに、
「はい、これ、あげる」
って何とか無事、娘の手作りチョコをゲットできたのでした。
ボクにとってバレンタインはここ数年、
ある意味違った緊張感で迎えることになってたりするわけです。
※まりこ、宮保奥さん、梶さん、チョコありがとね。
あ、砂原も…。(笑)