2011.02.08
おばあちゃんの店
皆様こんにちは、みやぼです。
ワザナカ事務所から最寄りのコンビニは
わざわざ車を出すには近すぎるし、かと言って
この時期上着を着ず傘も持たずに歩くには遠い、
ちょっと微妙な距離にあります。
そんなわけで寒さが身にしみる最近は特に
小腹がすくと事務所から30秒もあれば行ける距離にある
おばあちゃんがひとりでやっている
昔ながらの小さい商店に買い物に行っています。
おばあちゃんのお店は、
店舗とおばあちゃんの生活スペースが限りなく一体化していて
店の引き戸をあけると、おばあちゃんがコタツで
テレビを見ながら晩ご飯の下ごしらえをしていたりします。
おばあちゃんの店の品揃えは限りなく少品種です。
でも「おかき・せんべい」類の品揃えはかなり充実しています。
たぶん商品の7割がた、おかきとせんべいで占められています。
おばあちゃんの店にはレジがありません。
電卓とそろばんはあるけど使っているのは見たことがなく、
おばあちゃんはだいたい商品の値段を
ひとつひとつ声に出しながら暗算します。
そして、時間をかけて丁寧に計算しているわりに
一円単位の端数は最後にかならず切り捨てます。
おばあちゃんは僕が何を買っても
大抵「これはおいしいよ」と言ってくれます。
この間は何を買おうか迷っていると
「あんた若いからこれがいいよ」と
森永チョコボールをすすめられました。
三十路を半ばも過ぎてキョロちゃんて…
と思いながら、買いました。
気がつけば、その店に行って
おばあちゃんとひと言ふた言他愛もない会話をしつつ
スナック菓子とチョコレートを買うのが日課みたいになっています。
仕事に煮詰まったら、ちょっと行こうかな、みたいに。
人をたくさん集めて、モノをたくさん売った人間がえらい。
そういう基本ルールのなかで僕も日々仕事をしているんですが
それって唯一絶対のモノサシじゃないよなあ、なんてことを
おばあちゃんの店からの短い帰り道には、思ったりします。