BLOG

2011.06.07

秋山晶さんにお会いしました。

皆様こんにちは、みやぼです。
5月27日、TOCC(富山コピーライターズクラブ)
30周年記念事業として行われた、
秋山晶さんの講演会に行ってきました。
秋山さんがいらっしゃると知ってから数ヶ月、
なんだかずっと緊張してました。
まさかお会いする機会がくるとは…。
(僕の元同僚なら、アイドルの写真を部屋に貼る
中学生みたいに、僕がデスクに秋山さんの写真を
ずっと貼っていたのを知っていると思う)
講演会は、とても印象的な言葉から始まりました。
「今日は講演というより講義だと思ってください。
みんな大学2年生の気持ちに戻って、僕の講義を聴いてください。
大学の2年生はすばらしい時期だ。世界が輝いていた」
(すみません、録音起こしたワケではないので
言葉づかいは違っていると思います。
しかも僕は、目の前に秋山さんがいらっしゃることに
終始浮足立っていたので、記憶があいまいなところも多く…。)
それからの「講義」は、
19歳に戻った僕の胸に染みわたる言葉に溢れていました。
ひとつひとつを挙げるときりがないので、
特に僕の印象に残った言葉を。
「クリエイターにとって大切なのは孤独であること。
孤独は、こんこんと湧き出る泉のようなものである。
制作者は自分で穴を掘り、ひとりその中に入って
丸い小さな空だけを見上げ、周りを見ることなく
自分の心と向きあわなければいけない。
穴を出てしまえば広い世界が見えるが、
その時、クリエイターとしてのピークを迎えてしまう。
しかもその穴は、粘土質ではなく砂でできている。
砂の壁はいつも崩れ、自分のいる穴を埋めていく。
いつまで自分の穴の中にいられるか、
自分の声に耳を傾けていられるかが
クリエイティブの本質であると思う。」
…ああ、秋山さんは本当に秋山さんなんだなあ、と思いました。
正直、当日まで、自分が憧れすぎていて実際にお会いしたら
がっかりしたりするのかもしれないと心の片隅で思っていましたが
そんなことは、まったくありませんでした。
講義のいちばん最後の数分間は、
その場にいたクリエイターへのエールだったと思います。
僕は泣きそうでしたし、実際泣いている人もいたようです。
コピーライターになってよかったなあと思いました。
もっとコピーライターになりたいなあと思えました。
いろいろな講演を聞いて、勉強になること、
モチベーションがあがることは多々ありますが
今回みたいな気持ちになったことはありません。
秋山さん、すばらしいお話をありがとうございました。
そしてTOCCの30年の歴史を支えてこられた先輩がた、
このすばらしい機会をありがとうございました。
(TOCCの新会員になりました。今度ともよろしくお願いします。)
さて、僕にとって一生忘れられないだろう秋山さんとの時間は
講演会後の食事会、翌日のTOCC賞審査会へと続くのですが、
それはまた機会をあらためて書こうと思います。

Author : miyabo