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2016.05.25

答えのない書評

こんにちは。
探しものが見つからない西垣です。
さて、記念すべき2度目のブログ更新。
今回は最近読んだ、ある旅行記について書きたいと思います。
突然ですが、皆さんは「バウル」をご存知でしょうか?
ネットなどには下記のように書かれています。
バウル、それはバングラデシュとインドの
西ベンガルの農村部に暮らす吟遊詩人。
彼らの歌はユネスコの無形文化財として指定されている他、
宗教色の強い国にいながら、いかなる宗教やカースト制にも属さない。
…なんじゃそりゃ?って、感じですよね。
ぼくが読んだ「バウルを探して(川本有緒 著)」では、
まさにその名の通り、バウルとは何者なのかを
著者が探し求めていくのですが、
この本、読めば読むほど、謎が深まっていきます。
はじめは、“歌を歌う人”だと思われていたバウルが、
途中からバウルとは哲学である、と変わり、
最終的には、自分の内面への旅、
仏教でいうところの悟りがバウルなのかもしれないということに…。
いろんな疑問を持ちながらなんとか読み終えたのですが、
結論から言うと、ぼくはまだ答えを探しているということです。
ぜひこのモヤモヤ(ぼくの理解力がないだけですが…)を皆さんに味わってほしいので、
ご興味のある方はぜひ。
ちなみに著者の他作品に「パリでメシを食う」があるのですが、
こちらはとてもおすすめしたい一冊です。
ではでは、今回はこのへんで。
西垣でした。

Author : nishigaki