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2013.02.12

青だる

こんにちは
先日、岐阜県の奥飛騨へ行ってきました。
といっても、温泉旅行ではなく、ただなんとなくぶらぶらと。
そんなユルイお出かけで行ったところの一つが、福地温泉の青だるです。
$www.wazanaka.jp
青だるとは、福地温泉上流にある大岩・福地壁から滴り落ちる水が
冬の寒さによって凍ってできる青い氷の柱のことで、
普段は踏み入れる事の難しい山奥にあるのを、温泉街に表現しています。
ここだけ氷の世界だー!ナルニア?!
でも、青くライトアップされてるわけじゃないのに
なんでこんなに、青く光って見えるんだろ?
氷が青く光る理由を、海洋学者のアンディーは、こう言ってます。
「雪の粒子の間には、空気がたくさんあって
 
 光がまばらにはね返ってくる。だから雪は白く見える。
 一方、氷の粒子の間にはほとんど空気が入っていない。
 だから、氷は光の中でも波長の短い青色しか通さない。
 波長の長い赤色は氷の粒子に吸収されてしまうんだよね。
 青色が深ければ深いほど、氷に含まれている空気は少ないということ。」
へえー。
自然ってやっぱりおもしろい!
青色だからこそ、さらに神秘的に見えるし!
赤かったら、幻想的な光の世界に見えなーい!
そして、この「青だる」を新しい観光スポットとして
作り出した方は、元猟師さんだそうです。
猟に出かけたときに偶然見かけた驚きの風景がきっかけで
最初は、一人で巨大なつららづくりを始めて
失敗をくりかえしながら、3年目にやっと成功したそうです。
今では、冬の寒さを生かした雪の彫刻や
冬の自然が造り出した造形を見て楽しむイベントが
奥飛騨全域で開かれるようになったそうです。
この方の、熱意に感動しながら
氷点下で凍えてしまった体を
温泉に浸かって、温めて帰りました。

Author : miwa